国債 government bonds 2004 8 17

 国債には、一つの大きな特長があります。
それは、換金性です。
 もちろん、株式も換金性が高いと言えるでしょう。
しかし、それは、個人投資家レベルの話です。
 巨額の資金を運用する機関投資家などの「大口の投資家」にとって、
株式市場は換金性が高いかと言えば、そうは言えない部分もあるのです。
 株式市場には、超大型株で、流動性が高い銘柄もありますが、
そういう銘柄は、意外に少ないのです。
現実には、浮動株が少なく、流動性が低い銘柄も多いのです。
 こうした銘柄は、巨額の資金を運用する機関投資家等にとって、
買うのも苦労するが、売るのも苦労するのです。
その点、国債市場は、株式市場よりも、換金性が高いと言えるでしょう。
 もちろん、これは、機関投資家などの「大口の投資家」特有の問題で、
個人投資家にとっては、国債市場も株式市場も、換金性は同じです。
(補足)
 浮動株が少なく、流動性が低い銘柄は、
大量の買い注文をすれば、すぐに高値となってしまい、
大量の売り注文をすれば、すぐに安値となってしまいます。
 これは、個人投資家も、新興市場で経験しているはずです。
新興市場には、浮動株が少なく、流動性が低い銘柄があります。
こうした銘柄に対して、個人投資家が数人でも、まとめて買い注文を入れれば、
ストップ高になってしまうケースがあります。
 しかし、これを単純に喜んではいけません。
今度は、売るのに苦労します。
個人投資家が数人でも、まとめて売り注文を出せば、
今度は、ストップ安になってしまう可能性が高いのです。
(参考例)
 昨年、ある銘柄の板情報を見ていたら、こんなことがありました。
この企業は、今期の業績がよく、来期の業績もよいと予想される企業ですが、
いまいち、地味な銘柄です。
 板情報によると、
505円に売りが1件。
503円に売りが1件。
500円に売りが1件。
498円に買いが1件。
495円に買いが1件。
493円に買いが1件。
以上、6件の売り買いの予定でした。
 これでは、家族で、株式投資ゲームをしているようなものです。
おじいさんが、505円で売り。
おばあさんが、503円で売り。
お母さんが、500円で売り。
お父さんが、498円で買い。
お姉さんが、495円で買い。
僕が、493円で買い。
 株式投資の初心者には、わかりやすいですが、
しかし、何とか、ならないものか。














































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